令和4年度「ライフデザインセミナー」を開催いたしました開催いたしました.png

目 的
少子高齢化による生産年齢人口の減少が進む中で、これまで の長時間労働が前提の働き方から 男女共に家事・育児・介護などとの両立ができる働き方への転換が求められております。
それは 、だれもが性別やその置かれている状況に関わりなく 自らの意欲や能力を十分に発揮することにつながり 、 企業や社会も持続的な成長を実現できることにつながります。
そこで、本県の将来を担う若い世代である大学、短期大学、専門学校などの学生等を対象に、就学、就職、結婚 、出産、子育て、教育、リタイア等様々なライフイベントにあっても、生き方を狭められることなく「性別にとらわれず、自分らしく生きること」について考えていただき「ライフステージごとの生き方」「仕事と家庭生活の調和」など「自分らしい生き方・働き方」を選択できる能力を培っていただくためのセミナーを開催しました。

内 容
「ライフデザインに関する現状についての講義」
セミナーでは、最初に男女間格差の国際的指標、家事・育児時間の男女比率、男性育休、女性の年齢階級別の労働力率等のデータを見ていただきながら、女性・男性の生き方や働き方に関する日本の現状について学んでいただきました。
「ロールモデルによる講話」
次に、女性起業家、女性支援を行っている団体の代表、仕事と家事育児等を両立している男性等「自分らしい生き方・働き方」を実践しているロールモデル(有識者等)の方を講師にむかえて講話を行い、学生達に自分の将来について考えていただきました。
「グループトーク」
最後にロールモデルの方の講話をふまえて、学生達に「ライフデザインワークシート」を作成してもらい自分がどんな生き方・働き方をしたいかについて考えていただき、グループに分かれて今後の自分達のライフデザインについて意見交換や発表を行いました。


実 施 状 況
①学校法人今泉学園 今泉女子専門学校 
  専門課程生 17名 令和41111日(金)14001530
 「ダイバーシティを自分事化する大切さ」 
  株式会社ケイリーパートナーズ 代表取締役COO 鷲谷 恭子氏

FSG国際ビジネス公務員大学校 
  公務員科 1年生 44名 令和41121日(月)13301500
 「移住・転入女性が暮らしやすい福島を目指して」 
  一般社団法人tenten 代表理事 藤本 菜月氏 

③福島大学 行政政策学類 
  1年生(坂本恵教授担当英語クラス)45名 令和41125日(金)8401010
 「ダイバーシティを自分事化する大切さ」 
  株式会社ケイリーパートナーズ 代表取締役COO 鷲谷 恭子氏 

④福島工業高等専門学校 
  都市システム工学科 4年生 38名 令和41214日(水) 10301200
 「自分の生き方・働き方」「女性活躍の取組みと働きやすい職場」
 福島インフォメーションリサーチ&マネジメント 
  代表取締役 橘 あすか氏、企画営業 渡邊 まど香氏

⑤福島学院大学 短期大学部 
  情報ビジネス学科 2年生 15名  令和5 1 23日(月)10:00~11:00
 「ワーク・ライフ・バランスと男女共同参画」 
  株式会社ペンギンエデュケーション 代表取締役 横田 智史氏


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ロールモデル講師の紹介

鷲谷 恭子(わしや きょうこ)氏
2hours 代表、株式会社ケイリーパートナーズ 代表取締役COO
福島県郡山市出身。大学卒業後、鉄道会社にて旅行商品の開発等を手がける。2009年に郡山市へUターン。2人の娘の子育てをしながら、子育て支援や国際交流活動に携わってきた。2019年、女性の多様な働き方をサポートするため「2hours」を開業。同年10月、税理士法人三部会計事務所とのジョイントベンチャー(株)ケイリーパートナーズを設立。2hours代表、(株)ケイリーパートナーズ取締役を務める。

藤本 菜月(ふじもと なつき)氏
一般社団法人tenten 代表理事
石川県出身。大学卒業後、農水省に勤務。2007年、結婚を機に退職、夫の出身地である福島県に移住し、夫の転勤に伴い南会津町や喜多方市などで暮らす。2013年に福島市に転入、パートで働き始めた一般社団法人の代表に背中を押され、2018年に任意団体としてtentenを設立、2020年に法人化した。

橘 あすか(たちばなあすか)氏
株式会社福島インフォメーションリサーチ&マネジメント 代表取締役
福島工業高等専門学校 建設環境工学科(現・都市システム工学科)を卒業後、建設コンサルタント会社を経て、平成19年8月に現在の会社を設立。令和3年度ふくしま女性活躍応援会議講演会・トークセッションにゲストスピーカーとして登壇。

渡邊 まど香(わたなべまどか)氏
株式会社福島インフォメーションリサーチ&マネジメント 企画営業
福島工業高等専門学校 建設環境工学科(現・都市システム工学科)を卒業後、東京の下水道設計会社に就職。4年後に帰郷し、別の会社を経て、同級生の橘さんが起業した現在の会社に平成21年に入社。7歳と6歳の子ども二人を育てるワーキングママ。

横田 智史(よこた さとし)氏。
株式会社ペンギンエデュケーション 代表取締役
大学卒業後、障がい児教育に携わり、その後学習塾の塾長を務める。その後、宮城県にある4つの保育園の統括園長兼保育事業部長を経て、20164月に株式会社ペンギンエデュケーションを設立し、宮城県名取市に全て英語で過ごす保育園「ペンギンインターナショナルスクール」を開園。また、保育園運営の傍ら、福島県男女共同参画審議会委員もつとめ、企業の働き方改革を支援するため、ワーク・ライフ・バランス、イクボス経営などの講演活動も行う。地域消防団、小学校PTA会長など地域での活動も積極的に行っている。


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※本セミナーで、各参加校の学生から出された意見を次にご紹介いたします。

≪男女が共に活躍する社会になるために何が必要だと思いますか≫

「グループトークとみんなの発表から政治への積極的参加や政治家の女性・男性の割合の見直しが必要だと思いました。」


「1人1人を性別でみるのではなく、個々人としてみて互いに理解を深め、共存していくことが必要だと感じました。」

「男女が共生するために必要な知識と考え方を正しく知ることと、そしてそれを用いて無意識な偏見を抑えられる理性を培う言葉が必要と感じた。」

「男=◯◯、女=◯◯という偏見をなくすこと

「まだまだ男性が育休を取るのが難しいし、取ったとしても復帰が少し難しいので、もっと企業が男性育休を支援していったら良いと思いました。」

「男女という枠組みにとらわれすぎず、すべての人に活躍の機会があり、一人一人が生活しやすい環境づくりが必要だと感じました。」

「各企業での育休などの制度の取り入れや、それを快く受け入れてくれる職場や人間関係の構築が必要だと思います。」

「男女ともに働きやすい環境や体制が整っていることが必要だと思います。そのために社会全体での理解と協力が大事だと感じました。」

「ワーク・ライフ・バランスの実現には企業の意識改革こそ必要なのではないかと感じた。」

「働き方改革による働きやすい環境が必要だと感じました。」

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≪15年後のあなたの生き方・働き方はどうしたいと思いますか≫

「男女平等な社会で仕事に前向きに取組めればいいなと思った。」

「働きながら子どもを育てたり遊びに連れていったりしていたい

「結婚し子どもを育てることになったとしても、家族で協力し、どちらかに負担が偏らないようにしたいと思います。」

「結婚、出産、育児をしたい。育児休暇を取得し、仕事にも復帰したい。家事・仕事を両立して、夫にも家庭と仕事の両方を大切にして欲しい。」

「家族と自分自身を大切にできるように自分の心と体に余裕をもって生きたいと思う。」

「性別にとらわれない生き方をしたいと考えました。」家事参画.png

「仕事に慣れてきた頃、地域のボランティア活動等にも参加していきたい。」

「15年後の自分は仕事に精を出しながら休みもしっかりとっていると思います。」

「自分の好きな英語をとことん生かして海外で仕事をしていると思います。」

「私は将来小学校の教員になりたいと考えています。教員の仕事をしながら子供を育てているような生き方をしたいです。」

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福島県男女共生センター 事業課

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