講座報告
【オンライン】1/22開催「ジェンダー平等カフェ」
- 日 時
- 2025年1月22日(水) 19:00~20:30
- 会 場
- Zoom
- 講 師
- 櫻井 彩乃さん(一般社団法人GENCOURAGE 代表理事)
内容
内容
ジェンダーカフェ第2回はオンラインで実施しました。
広い福島県、対面で実施となるとお近くの方しか来れないのではということで、オンラインでの実施も行いました。参加者は7名でしたが、第1回の対面実施の時よりも幅広い地域の方が集まってくださいました。中には前回から引き続きご参加してくださった方もいらっしゃいました。

今回のゲスト講師は一般社団法人GENCOURAGEで代表理事を務める櫻井彩乃さんです。

櫻井さんはジェンダー平等な社会を創るために、ユース世代がジェンダーについて学ぶ場「ジェンカレ」(HP:https://gencollege.org/) の企画・運営を行っていらっしゃいます。
その活動の原点は、高校時代に投げつけられた「お前は女なんだから黙ってかわいくしていればいい」。
その一言をきっかけに、「私の人生、ジェンダー平等のために使う!」ことを決心し、多様な活動に繋げていったことを語っていただきました。
身近なモヤモヤ体験から、ジェンダーへの関心を高め、現在ではユース世代の声を国などの意思決定層に届けている櫻井さんのお話に、参加者のみなさんも勇気づけられていた様子でした。
そして、ご自身が企画運営している「ジェンカレ」でのゼミ生の方のアクションプランのテーマなどを紹介しながら、どういったことがジェンダー平等につながっていくのかを説明していただきました。
お話の最後には、ジェンダー平等に向けて私たちにどんなことができるのかということを、具体例を挙げながら、参加者のみなさんに示していただきました。
櫻井さんのお話の後はグループトークです。
2グループに分かれ、まずは参加者同士でジェンダーに関わるモヤモヤ体験の共有、そして自分ができるジェンダー平等に向けたアクションを検討していただきました。櫻井さんにもグループトークに参加していただき、情報提供などをしていただきました。
モヤモヤ体験の共有では、お一人の体験に「あるある」とみなさんがうなずく場面も。このことに引っ掛かりを覚えるのは自分だけではなかったと安心できた方も多かったのではないでしょうか。
そして、解消のための具体的なアクションをグループで出し合いますが、その際に活用したのが、櫻井さんが挙げてくださったアクション例です。実践の困難度や一人でやるのかみんなを巻き込むのかなどの軸をもとに、例示されたアクション例を検討してみることで、自分ができそうなこと、やってみたいことが明確になり、より具体的なアクションを実践する道筋を立てることができました。
あっという間に閉会の時間となり、櫻井さんからはできることからやることが一歩であるとまとめていただきました。お忙しい中、福島のユース世代の方のために、お話しいただきまして、ありがとうございました。
参加者の感想
・誰かがやってくれると期待している訳ではなく、自分事として社会の不合理や格差にアクションを起こし、社会を少しずつ変えていく姿勢が素晴らしいと思った。また、ジェンダー格差をなくすには134年かかるという話に驚いた。
・様々な人の意見を聞くことができた。
・感じたモヤモヤや社会への不満・疑問をそのままにせず、仲間を作って社会を良くしていく活動をしている姿をかっこいいと感じた。勇気をもらうことができました。
・国のトップの方々に意見を届ける活動など、知らないだけで、少数の意見を届けてくださる方々がいるのだと気づけました。
・会ったことがない人と直接意見を出し合える貴重な機会でした。時間がもう少しあると、より嬉しかったです。
・参加者の皆さんが一人一人、実体験に基づいて話してくださり、福島でジェンダーについて考えている自分が一人ではないと思えた。
・まず、福島県にジェンダーについて考えている若者、特に男性もいるんだ、ということを感じられました。また、同じ価値観の人と語り合える、共感できる場があるのは、ありがたいと感じました。
担当者より
2回のジェンダー平等カフェを行い、ご参加されたみなさんのおかげで、改めて福島でジェンダーについて語り合う場の大切さを実感することができました。
福島県男女共生センターでは、来年度もユース世代の方の交流の場を設けていく予定ですので、ぜひご興味のある方はご参加ください。一緒に福島県をより良い場所にしていきましょう!