講座報告

教育関係者向けセミナー「進路選択の『壁』―ジェンダー×地方の視点から―」(令和7年度教師のためのジェンダー平等推進セミナー)

日 時
2025年8月7日(木)13:30~16:15
会 場
オンライン開催
講 師
寺町 晋哉 さん (宮崎公立大学准教授),古賀 晶子 さん (NPO法人「♯YourChoiceProject」代表)

内容

セミナー内容

講演

「進路選択の背後に潜むジェンダーとは」

寺町 晋哉 さん

(宮崎公立大学 准教授)

情報提供

「大学進学におけるジェンダーギャップ白書

 ~平等な学びの機会確保のために~」

古賀 晶子 さん

(NPO法人「♯YourChoiceProject」代表)

パネルディスカッション・質疑応答 寺町 晋哉 さん、古賀 晶子 さんによる質疑応答を兼ねたパネルディスカッション
アフタートーク ※希望者 寺町 晋哉 さん、古賀 晶子 さんと参加者のフリートーク

                                                                               

参加者の感想

【講演】

・「空気」のようなジェンダーを可視化するという視点についてとても大切だなと思いました。知る環境、気づく環境が社会的なステレオタイプをかえていく基点となるのではないかと思います。

・様々なデータをご紹介いただき、大変勉強になりました。生徒や保護者へ進路指導を行う際、またジェンダー問題に向き合う際、根拠も当然必要だと考えます。また、自身のジェンダーバイアスを改めて見直すきっかけにもなりました。

・大学という進路選択が開かれた社会と、大学という進路を選ばなかった(選べなかった)人々も安心して暮らせる社会、この双方を目指すことが必要ということばにその通りだと感じました。

【情報提供】

・女性だけでなく男性視点にも目を向けることができた。

・感覚として「地方女子は進学の選択肢は狭い」と感じてはいましたが、実際の調査結果や生の声を紹介していただいたことで、改めて解決していくべき課題なんだなと認識できた。

・女子は結婚や出産、育児などでキャリアが中断される可能性があるから、何か資格を取っておくと良いと、私はこれまで当然のように自分の娘や女子高校生にアドバイスしてきた。でも本当は、その様な考え方は私達の世代だけで終わらせるべきで、これからは女性も本当に働きたい場所で望むキャリアが積めるような社会を構築するべきだと、古賀さんのお話を聞いて痛感した。

【全体】

・寺町先生から「ジェンダーからは逃れられない。必ず新しいジェンダーが生まれる。」という話があったが全くその通りであると思う。学校教育に携わる者として,常に「ジェンダーは存在する」ということに感度を高めて,そのことに対応するような教育活動を行うことが大切であると強く感じた。

・地方で生まれ、地方で育った自分はジェンダーバイアスにどっぷり浸かっていることに気づきました。教員として進路指導に携わる者として、今回のような考えをもって指導にあたる必要があることを知ることができました。日常の何気ない会話や関わりの際に、意識していきたいと思いました。

・データや体験談が示されたわかりやすい講義で、進路選択に関して話題が絞られているので理解しやすい内容でした。参加しているのが高校の教員が多かったのはこのテーマ設定による部分が大きいかと思いますが、講師の先生のお話にもあったように、実際は高校入学の前からトラッキングははじまっていることを考えると、もっといろいろな校種の先生方のお話もお聴きしたいという意欲をもつこともできました。

おわりに

 今回はフルオンラインという研修の中で、パネルディスカッションやアフタートーク(希望者のみ)など、参加者が相互に交流できるような部分も取り入れながら実施しました。

 ジェンダーに関心の高い参加者の皆様とともに学び合えて、大変貴重な時間を過ごすことができました。

 ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

                                                                              

 福島県男女共生センターでは、今後ともジェンダー平等に関して、教育関係者の皆様に資する研修を実施してまいります。

 引き続き福島県男女共生センターへのご協力をよろしくお願いいたします。